顔の3次元計測とその応用

顔の3次元計測とその応用

照度差ステレオ法に基づき、顔の勾配データをリアルタイムに取得し3次元計測を行っています。

シングルフレームで撮像できることから、運動によるフレーム間の矛盾が生じず運動に対し頑健で、対象の分光反射率(色)に依存しない特長を有しています。

face
画像は、法線方向を疑似カラーで表示しています。

このデータに基づき、写真などではごまかすことのできない立体情報を活用した顔認証手法(複素固有顔/複素フィッシャー顔)を提案しています。

またこれを、顔形状の復元、顔表面のテクスチャ分析、さらに医療分野においては整形シミュレータ、顔表面の運動機能の測定、加えてプロジェクションマッピングとの融合等に応用することを視野に入れています。



[参考文献]

栗原 徹, 小野 順貴, 安藤 繁, “3点三相振幅変調照明と時間相関カメラによる シングルフレーム法線ベクトルイメージャ,” 計測自動制御学会論文集, vol.48, no.8, pp.505–513, 2012.

Toru Kurihara, Takaaki Shimizu, Hiroto Itai, Zhan Shu, Nobutaka Ono, and Shigeru Ando, “A facial authentication system using real-time surface orientation imager,” Proc. SICE Annual Conference, pp.2755-2758, Fukui, Aug. 2003.